観光

国土の最西南端に位置(東経125°7′、北緯34°4′)する可居島は木浦から南西方向に145kmの距離にある。新安郡で最も高いトクシル山(639m)を中心として西南方向に広がる可居島は山勢が高く、島全体が絶壁で形成されており、雄大で奇怪な絶景とともに男性的な美を漂わせ、面積は9.18㎢、海岸線の長さは22㎞におよぶ。細長い海岸線と切り立った海岸絶壁の上に常に雲を帯びて海の上に浮いているようなトクシル山の姿は、何とも表現しがたい神秘感を感じさせる。別名「小黒山島」という名前は日帝時代の名称であり、昔は「美しい島」という意味の「嘉佳島、可佳島」と呼ばれた後、「充分に暮せる島」という意味の「可居島」と呼ばれるようになったのは1896年からである。

波風が起ったり暴風雨が吹き付けつける時は、近隣の東支那海で操業する漁船がここに避航し押し寄せて、「波市」が形成されもする可居島は西南海域の漁業前進基地であり、韓国の領海を守る先兵の役割をしている。

可居島は島自体がホオノキの群落地で、島いっぱいにホオノキ、ユズリハ、千里香がびっしりと生い茂り、淫羊藿、ゴマノハグサ、牧丹皮、葛根などの貴重な薬草が自省している。また、天然記念物であるカラスバト、ゴイサギ、イソヒヨドリなど、珍しい鳥類が生息する自然の楽園でもある。

可居島は登山と釣りを同時に楽しむことができる魅力的な場所である。